イレウスチューブ

腸閉塞(イレウス)治療において、非手術的治療法の一つとしてイレウスチューブ(long tube)を用いた腸管内減圧法が広く普及しています。しかし、このチューブを腸管内に挿入する際に、胃の出口(幽門)部を通過させることが難しく、術者や患者にとって負担が大きい場合があります。幽門通過の手段として、内視鏡を利用する方法、ガイドワイヤーを利用する方法、チューブ先端に錘を組込みその重さを利用する方法等があるが、さらに容易にする手法が求められています。そこで、チューブ先端に形状記憶合金(以下SMA)コイルを用いた能動屈曲機構を付加し、幽門通過を容易にする新しいイレウスチューブの開発に成功しました。

メムザス(株)のイレウスチューブ

当社のイレウスチューブは市販品と同形状で能動屈曲機構を付加し幽門通過を容易にすることで患者さんと術者の負担を減らすことに成功しました。
コントロールの様子
コントロールスィッチで簡単にコントロールすることができます。
クリックするとビデオ(MPEG)が再生されます。
 
屈曲の様子
クリックするとビデオ(MPEG)が再生されます。
 
ガイドワイヤー挿入時の屈曲の様子

上図にある穴にガイドワイヤーを挿入して動作させた場合です。
左の写真をクリックするとビデオ(MPEG)が再生されます。