カテーテルとは

血管内治療に用いられるチューブやガイドワイヤーをカテーテルと呼びます。メムザス(株)は低侵襲検査・治療のために、マイクロアクチュエータ( アクチュエーター とは稼動エネルギーを機械的な変位あるいは応力に変換するしくみ)やマイクロセンサ、小型治療器具を内視鏡,カテーテル、ガイドワイヤーに集積化し多機能化する研究を行っています。これにはマイクロ・ナノマシン技術が用いられます。これらデバイスは血管以外にも体内の様々な場所で使うことができ、今まで不可能だった検査・治療が可能になると期待されます。

従来のカテーテルおよびガイドワイヤー挿入における問題点


塞栓しなければならない血管が多い場合、治療手技が煩雑になり、時間が掛かってしまいます。
血管分岐点における分岐角度がおよそ100°を超えると、挿入が困難になります。
強引に挿入すると血管を傷つける恐れがあります。

メムザス(株)のカテーテル

形状記憶合金を用いた能動カテーテル

当社の製品は従来のカテーテルとは違い血管内での屈曲を可能とし,可動性を増すことに成功しました。
形状記憶合金コイルを3本延ばした状態でステンレススチールコイルの中に固定したもので、外部からの通電量に応じて形状記憶効果により様々な方向に屈曲します。
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試作したものは外径1.6mm、駆動部長さ19mm、電流量90mA、約45°で屈曲します。